ピアノは以前からある習い事の一つですが、
脳科学者の澤口俊之先生が、
「現在、学術的に証明されている限りにおいて、ピアノほどいい習い事はありません。」
とお話されていました。
ピアノ講師としては嬉しい限りですが、それは何故でしょうか?
ピアノの演奏は、両手を並列かつ複雑に使い、楽譜を一時的にも記憶しながら演奏し、さらに次に弾く楽譜を先読みします。
この
- 10本の指をバラバラに動かす
- 暗記する
- 先読みする
ことでまんべんなく脳機能を育てられるのです。
10本の指をバラバラに動かすことで、IQ(一般知能)とワーキングメモリが高くなります。
HQ(人間性知能)の中心となる脳機能がワーキングメモリです。
HQ(人間性知能)とは、
- 未来志向的行動力:夢や目的に向かって適切に行動する能力
- 社会関係力:理性・思いやり・協調性を身につけてうまく生きる能力
のことです。
つまり、HQ(人間性知能)の向上は、思考力、自己制御力・問題解決力を向上させます。
それって、つまり頭が鍛えられるってことです。
目で見たもの(楽譜)を暗記し、指を動かす(演奏する)
この目と手の協調運動は、まさにワーキングメモリを鍛える作業です。
一度見たものを記憶し、両手でその記憶をアウトプットしていく。
そして、演奏中は先へ先へ譜面を追い、先読みしながら弾きます。
これもワーキングメモリを鍛えます。
ワーキングメモリの高さはIQ(一般知能)と相関することが実証されています。
ワーキングメモリをが高まるとHQ(人間性知能)も高まります。
つまり、ピアノのレッスンを通して、IQ(一般知能)とHQ(人間性知能)が高まる
⇒ 頭が鍛えられ、能力が高まる!!
ということです。
この記事は、澤口俊之先生の下記雑誌のインタビューを参考にしています。
澤口先生のブログにもピアノレッスンの良さが掲載されています。
参考資料 ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌「ムジカノーヴァ」2010.11号